＊40代 50代から未経験で始めるプログラミング学習の可能性

 

40代 50代でプログラミングを未経験で始める不安

40代　50代の置かれた状況は若い時には想像しえなかった状況であったりします。

私もその年代なのでわかりますが、具体的には下記のようなことです。１つだけでも大変な状況となりますが、多くの場合下記のような問題を複数抱えることになります。このような中でまったく新しいことを始めることに不安を覚える方も多いと思います。

実際にこういう環境に置かれてしまうと、頭ではわかっていてもなかなか行動の移すことが難しくなります。しかも明確に将来的にプラスになることがわかっていないと尚更動けません。

果たして40代からでも学習可能なのでしょうか？またそのスキルは未来の収入に繋げることが可能なのでしょうか？

40代 50代からでもプログラミング学習は可能か？

そもそも40代 50代からプログラミング学習は可能なのでしょうか？スタートだけなら誰でもできます。継続できないもの、途中で挫折する可能性が高いものに飛びつくこと自体リスクでもありますが本当に40代からでも学べるスキルなのでしょうか？

現状としてはIT化が進むにつれてスキルのあるIT技術者が常に人材不足している状況です。文部科学省の方針により2020年より小学生からプログラミング教育が必修化されました。これから将来に向けて必修となる知識となります。

40代でも50代でもしっかり学習すれば習得可能なスキルとなります。多くのプログラミングスクールでは3か月から6か月の学習で現場で通用する知識が身に付くとしています。

実際にプログラミングのスクールでは40代以降の学習者も多く60代以降で学習している方もいます。中には60代の現役プログラマーの方もいらっしゃいます。

しかし小学生のように誰かが授業を組んでくれるわけではありません。プログラミング学習は小学生からでも学習可能ではあるけれど自発的に学ばなければ身に付きません。

プログラミングスクールは数多くあり、実際に学習している40代、50代以降の方も多くいますが、例えスクールに入ったとしても受け身では前に進むことはできません。自分で学び学習を進めていけるタイプではないと厳しいと思われます。

未経験のプログラミング学習で得られるもの

40代 50代から未経験でプログラミングを学習して具体的にどういうメリットがあるのでしょうか？このメリットが明確であるほど学習意欲が増しますし、困難な状況がやってきても乗り越えることができます。

仕事を得るチャンスを作ることができる

現在プログラミングが出来るエンジニアが不足しているため、仕事にできるチャンスがあります。ただ、40代、50代でプログラミングを勉強し未経験者で企業に就職という流れはほぼ不可能に近いと思われます。

仕事にできる可能性がゼロというわけではありません。近年急増しているクラウドソーシングの仕事を得ることができるサイト「クラウドワークス」や「ランサーズ」ではプログラミングのスキルを持っていれば受けることが出来る仕事がかなりの数あります。

まずはスキルを身に付けて副業で仕事を得ていくというスタンスが現実的です。様々な企業でWEB制作、アプリ開発が進められており今後さらに仕事が増えて行くと思われるので入り口からどうやって仕事を得ていくかはその人次第とも言えます。

場所を選ばず仕事をすることができる

PC環境が整っていれば仕事をすることができるため、場所を選ばずに仕事をすることができます。

家賃の高い都会に住む必要もなくなるため住居費・生活費を低く抑えられる郊外や地方に移り住むことが可能となります。中高年以降に都会から落ち着いた生活を求めて地方に移住を希望する人もでてきますが、場所を選ばずに仕事ができると地方移住も可能となります。

万一中高年になって家族が要介護になった場合、自宅で介護しながら仕事を受けることも可能となります。

また今後私たちの年金は自分で用意しなくてはいけません。自宅で副業することにも使えるスキルは今後の年金問題を考える上でもひとつの解決策として考えることができます。

キャリアを活かせる分野を広げることができる

40代,50代ともなると既に何らかの仕事のキャリアを持っている場合が多く、プログラミングスキルと掛け合わすことで今までのキャリアを活かすことが出来る舞台が広がります。

40代　50代から初心者プログラマーとして企業に就職することはほぼ不可能です。しかし、ITもわかる「営業」やITもわかる「マネージャー」という切り口からだとキャリアのある人材として仕事を見つけやすくなります。今まで経験のある専門分野の知識を活かせる場面も増えて行きます。

プログラミング学習で乗り越えるべきハードル

上記の「40代 50代でプログラミングを未経験で始める不安」でも明記した内容がプログラミング学習をする上でのハードルとして乗り越えるべき課題となります。

1. 年齢的に転職がかなり困難な世代
2. 家族を持っていたり責任のあるポジションについている
3. 気安く冒険できない
4. 余計なことに時間とお金をつぎ込めない
5. 体力が低下・物覚えも悪くなり新しいことが身に付かない

では大抵の方が複数持っているこれらの問題をどのようにクリアしてけばよいのでしょうか？

目標を高く設定しない

プログラミングはとても将来性のあるスキルですが、いきなり「年収●●万円」といった高い目標を設定しない方がよいです。現実とのギャップに悩み挫折する人も多いのです。

気安く冒険できない年代であるならなおさら確実な努力の仕方が求められます。

中にはIT業界の標準となる年収を見て「IT企業への就職」を考える方もいるかと思いますが、現実的には40代以降でプログラミング初心者として企業に就職は難しいと考えてよいと思います。

副業として参入できる可能性はまだまだあるのでまずはそこから収入に繋げることを考えた方がよいでしょう。

自発的に勉強する

2020年より小学生からプログラミング学習が必修科目となり彼らは学校でプログラミングの教育を受けることができます。

また20代の若い層だと未経験でもIT企業に就職すれば会社の教育制度で学んだり、先輩に教えてもらったりしながらスキルを高めることができます。

しかし40代50代はそういう教育制度がないためスクールに入らない限り自分で自発的に勉強することが必須です。またスクールに入ったとしても自発的に勉強しないとスキルを身に付けることは困難です。

自己投資をする

プログラミングは独学で学習する人もいます。無料講座だとprogate等がよく知られています。しかし40代,50代の中高年にとって若い世代ほど時間に余裕がありません。

また普通に日々の仕事をこなしながら学習を進めていく場合、体力にも限界があります。より効率的に学習し、壁にぶつかった時に時間をかけすぎずに解決するためにもスクールを利用することは有効です。

ただ、IT関連のスクールは通学専門のスクールでもオンライン完結のスクールでも10万円以上する場合が多く気軽に学習を決めるにはハードルが高いと思う人も多いと思います。

人によっては住宅ローンを抱えていたり、子供の教育費等がかさむ時期でもあるため即決はためらわれます。

独学でも不可能ではありませんが、現実的に確実にスキルを身に付けることを考えた場合、新しくステップアップのため「自己投資」をすることも必要です。

中高年はいろいろ学習を継続させるハードルが高いため「勉強しようと思って齧ってみたけど結局挫折して時間だけが過ぎていった」ということになりやすいのです。

時間をかけて取り組む

IT業界は主に若い世代が中心の業界です。彼らは学生時代や早い方だと幼少期からITに慣れ親しんだ世代です。

40代 50代とはIT対する基本のスペックそのものが違うのです。

彼らの「これくらいわかって当たり前」「これくらいは●●くらいの時間をかけたらできて当たり前」と「私たちの当たり前は一緒ではない」ということをよくわかっておく必要があります。

もし周りに若い層が多いスクールに行った場合、周りの若い層と比べて自分の処理のスピード、理解の速さの違いに劣等感を抱くことも多いかと思います。

ここで躓いて「やっぱり自分はダメだ」と挫折しそうになるかもしれませんが、「若い層で3か月かかることならば6か月かけて自分はやる」くらいの気持ちで時間をかけて取り組みましょう。

中高年には中高年の学び方・スピードがあります。慌てすぎて挫折しないように気を付けてください。

40代 50代からどの程度仕事にできるのか？

40代以降で趣味で学習する方もいるかと思いますがほとんどの方が具体的な収入につながるかどうかが気になるのではないでしょうか？

今からプログラミング初心者で企業に就職したりできるのでしょうか？

結論から言うと40代でプログラミング初心者から企業に就職はほぼ難しいと思われます。どこの企業でもそうですがすぐに戦力とならない人材、しかもある程度年齢のいっている人材は敬遠します。

しかし、クラウドソーシングを通じた副業で簡単で安価な案件から仕事を受けていくことや前述した今まで経験したキャリア+ITスキルだと仕事に繋がりやすくなります。

どこの企業でもシステム開発をする際にはシステム開発部担当者と具体的に話を詰めていく必要があります。その際に専門的な知識を持っている人材はこれからも求められていくと思われるので今までのキャリアを存分に活用されることをおすすめします。